2010年8月25日

神奈川県連女性議員局長 小川久仁子県議会議員の呼び掛けで「子宮がん・子宮頸がん」に関する正しい知識を得るための勉強会が開催されました。
子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウィルス)が原因でおこる癌です。
ワクチン接種を行う事でHPVの抗体を作り感染を防ぎ、子宮頸がんの発症を予防することが出来、
子宮頸がんは「予防接種により予防できる唯一のがん」とされていますが、高価なワクチンの為ワクチン接種の公費助成を求める声が高まっています。
女性特有の病気なのに、あまりに子宮頸がんについての知識不足で今回の勉強会では講師の先生に根掘り葉掘り聞いてしまいました。

まとめてみると、
・海外では性活動を行う女性の50%(80%とのデータも有り)が生涯で一度はHPVに感染すると推定されている。
それだけHPVはありふれたウィルス。
・ウィルスに感染しても80~90%が自然治癒している。
・予防接種をしても子宮頸がんの50~70%にしか有効ではない。
・予防効果の継続期間・追加接種の必要性については不明。
・ワクチンの効果が最も有効な接種年齢は11~12歳。

ワクチンの安全性は高いと言われていますが、販売されたのが平成21年12月と未だ日の浅いワクチンです。
新しいワクチンの為予防接種の有効期間もはっきりとなっていません。
これを一斉接種するのは少々心配です。
現場で沢山の患者さんと接しているお医者さんは、「助けられる命であれば助けたい、予防出来るのであれば予防接種を」と話していました。
予防接種を受ける方(11~12歳の場合は保護者の方)がこの病気とワクチンの知識をもっと持ち、接種するか否かを各自が判断し、公費で任意に接種出来ればと思います。
予防接種しても、子宮頸がん検診は必要です。
接種してもしなくても定期健診だけはしましょう。